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VPNを使うと本当に安全なの?VPNの違法性や逮捕された例は?

VPNを使うのは違法なの?
日本を含む多くの国では、VPNの利用は合法です。
VPNに制限を設けている国や、VPNの使用そのものが違法な国はあります。
海外旅行などでVPNが違法、制限のある国に滞在する場合、現地でVPNを使うと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。注意が必要です。
また、VPN経由で日本からこれらの国に接続するのも避ける方が安全です。
VPNが違法な国
- 北朝鮮(違法)
- ロシア(違法)
- イラク(違法)
- ベラルーシ(違法)
- 中国(厳しく制限された合法)
- アラブ首長国連邦(法定制限付き)
- エジプト(制限付きの合法)
- トルコ(制限付きの合法)
北朝鮮(違法)
北朝鮮ではVPNの使用が違法で、VPNの使用を完全に禁止しています。
さらに、自国の外交官が海外にいるときのインターネットの使用も禁止しています。
ただし、観光客はVPNソフトウェアを使用することが許可されています。
ロシア(違法)
ロシアは政府認可のVPNしか許可していません。
法律は非常に厳しく、政府が承認していないVPNの使用が判明すると、逮捕され、さまざまな罰則が科せられる可能性があります。
例として、サービスプロバイダーは12,000ドル、ユーザーは5,100ドルの罰金を負わされます。

イラク(違法)
イラクではVPNの使用が違法です。
イラクは、テロリストやISISによるソーシャルメディアの操作を防ぐため、VPNの使用を完全に禁止しました。
さらに、イラクでは、チャットアプリやソーシャルメディアも禁止されています。
しかし、政府職員および機関は、そのようなサービスを使用することが許可されています。
ベラルーシ(違法)
ベラルーシでは、TorとVPNはどちらも2015年頃から違法です。
ベラルーシは、VPNサービスのブロックに加えて、自国市民を対象に、さまざまな外国のウェブサイトもブロックしています。
したがって、ベラルーシ国内でVPNにアクセスすることはできません。
もしアクセスをすれば、法に違反し、罰金を科せられる可能性があります。
中国(厳しく制限された合法)
中国では、VPNは合法ですが、政府認可のVPNを使うことしか認めていません。
VPNは政府によって厳しくフィルタリングされており、中国国外にVPNを経由してアクセスするのは困難です。
アラブ首長国連邦(制限付きの合法)
アラブ首長国連邦では、VPNを犯罪を犯すために使用しない限り合法です。
ポルノ、ビデオ通話、および政治的に敏感なものはすべてブロックされます。
アラブ首長国連邦では、犯罪の実行のために不正なIPアドレスを使用した容疑で有罪判決を受けた場合、最高40,000ドルの罰金を科されるか、刑罰が下されます。
さらに、SkypeへのアクセスにVPNを使用すると、罰則を招く可能性があります。
これらの制限は個人にしか課せられることはなく、銀行、機関、企業は、VPNの使用を許可されています。
エジプト(制限付きの合法)
エジプトでは、VPNは合法です。
ポルノ、ビデオ通話、および政治的に敏感なものはすべてブロックされます。
トルコ(制限付きの合法)
トルコでは、VPNは合法です。
しかし、多くのVPNプロバイダーはブロックされています。
Twitter, Facebook, YouTube, Wikipediaなどもアクセスできません。
トルコで利用可能なVPNの中には、政府によるブロックを回避することができるものもあります。
参照元:https://cybernews.com/what-is-vpn/are-vpns-legal/
VPNは違法なことに使える?安全なの?
- VPNを使わずに合法である場合、VPNを使っても合法です。
- VPNを使わずに違法である場合は、VPNを使っても違法です。
例えば、違法にアップロードされた動画をダウンロードするとします。日本の法律では、無断でアップロードされた動画をPCにダウンロードする行為は法律で禁止されております。
もし、VPNを使って日本以外からアクセスに偽装しても、最終的に自分のPCに動画がダウンロードされた時点で違法です。
もちろん、VPNを使ってダウンロードすれば、見つかりにくいのは事実です。
でも、違法なことには変わりありません。
一方で、Youtubeなどに無断でアップロードされた動画をストリーミング配信で見ることは、ファイルのダウンロードに当たらないため、法律で禁止されていません。日本では完全に合法です。

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